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MOTEGI 1.5 CHALLENGE CUP
今シーズンは、読者ドライバーを迎えて戦うauto sport FIT。開幕戦のドライバーは文屋くん。2時間の耐久レースを、ゴッツとともに ベストパフォーマンスで走りきりました。
昨年は、シリーズランキング2位でシーズンを終えたゴッツ。
今年は、autosport創刊50周年記念チャレンジ企画として、一般公募で選ばれたゲストドライバーと共に「もてぎ1.5チャレンジカップ」を戦うことになりました。
開幕戦のドライバーに選ばれたのは、元・慶応大学自動車部の文屋善貴(ぶんや・よしたか)君。 学生時代には、チャンピオンを獲得した経験もあり、ドライバーとしての腕は相当なもの。
とは言え、チーム合流はレース前日の土曜日から、2日間という短い時間の中でどれだけ「もてぎ1.5チャレンジ カップ」を楽しんでもらえるのか。as編集長・有冨さん、チーフメカニックの持永さん、そして監督という立場を兼任することなったゴッツの3人は、この難題にぶっつけ本番で挑むことになりました。
土曜の練習走行日、とりあえず好きに走ってみようということになった文屋君と、ゴッツのタイム差は2秒…。「すごい…」正直そう思ったボクだったのですが、文屋君のお父さんによると、本人はこのタイム差にショックを受けたらしく…、「後藤さんの足を引っ張りたくない…」そう思っていたようです。
一方ゴッツは、文屋君のプライドを傷つけないよう、とても気を使っている様子。土曜日にはあまり指示らしい指示はしていなかったのですが、やはり「タイムが上がらないとレースは楽しくない!」と、文屋君にタイムアップのアドバイスができるよう、その日は夜に一人ホテルで車載とデータの分析をしていました。
わずか1日の練習走行でFITのドライビングのコツを掴んだ文屋君のドライビングスキルと、監督ゴッツの車載レッスンとの相乗効果で、迎えたレース当日の日曜日、文屋君のタイムは1秒アップ! 開幕戦のミニjoy耐は2時間耐久レースなだけに、このタイムアップが決勝での躍進の鍵になりました。
予選は7番手スタート。後方からのローリングスタートと難しいポジションでしたが、スタートドライバーをまかされた文屋君は無難にオープニングラップを走行。その後は、2’28秒ペースをキープして、順調なペースで走行を終え、監督ゴッツへとドライバーチェンジ。
アマチュアレーサーの先輩として、そして監督として、ゴッツはここから猛チャージ。一時は1分以上の差があった前車を、残り5分でパスして4位フィニッシュという最高のカタチでレースを締めくくってみせました。
表彰台には届きませんでしたが、7番手スタートからの4位フィニッシュという結果に、応援に来ていた文屋君の親友、そしてお父さん、チーム全員が大喜び。
5月12日の第2戦では、トップ3台とのタイム差を縮めるべく、パワーアップしたマシンで、auto sport読者とともに表彰台に立てるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします。
Text:よーぞー Photo:auto sport編集部/M.A.R.T.