インテグラインターシリーズ2007Rd.2

ホームコースのもてぎでゴッツ大暴れ!?

ツインリンクもてぎ 5/19-20

第2戦の開催地はゴッツの地元(?)

インテグラインターシリーズ第2戦の舞台は、ツインリンクもてぎ。関東シリーズチャンピオンのゴッツにとって、もてぎといえばホームコース。公式ガイドブックにも、「関東シリーズチャンピオン、地元で大暴れ!」なんて書かれていましたが…。実はゴッツ、もてぎでの優勝経験はナシ。本人も「もてぎは難しいよね~、オレの地元は富士だからさ~」なんて言ってる始末。周りの注目度ばかりが先行して、プレッシャーのかかる1戦となってしまいました。
開幕戦の鈴鹿では、予選3番手ながら、決勝では自らのミスによりポジションダウン。今回はその雪辱を果たし、インターシリーズで初表彰台をゲット!そんな目標を果たすべく、走り慣れているもてぎとはいえ、テストではライン取りからセッティングまですべてを見直しました。

タイヤの選択が勝負の分かれ目

土曜日は、今にも雨が落ちてきそうな、厚い雲に覆われた天気。クルマをコースへと移動し始めた途端、狙ったかのように雨が降り始めました。ピットレーンでは、あわただしくウェットタイヤに換えるチームもちらほら。しかしゴッツは、まずはドライでコースインして様子を見ることに。
1周走行した後、ピットインし、前後のタイヤを交換。結局、ドライタイヤで行くことに決断しました。すると、次第に雨が上がっていき、セミウェットだった路面はどんどんドライに。
ウェットからドライへと再度タイヤチェンジするチームもいる中、ゴッツはアタックを続け、8周目にベストタイム(2’12.603)をたたき出して3番手に。しかし、その後も路面は乾き続け、結局、予選終了ギリギリでアタックしたドライバーが上位へと食い込んできました。最終的なゴッツの順位は5番手。「あともう1周アタックすればよかった…」とちょっぴり悔しい結果となりました。

攻めのレースで表彰台圏内!?

予選とは打って変わって、快晴に恵まれた決勝。「もてぎはスタートが勝負!」と、グリッド上で前後タイヤをチェンジ。万全の体制で決勝へと挑みました。
応援に駆けつけてくれた大勢の仲間が見守る中、いよいよ決勝スタート。作戦どおり、スタート直後から勝負をかけたゴッツは、2コーナーで1台、3コーナーでもう1台をパスして3位に浮上。これまでにないゴッツのアグレッシブな走りに、応援団も大盛り上がり。このまま行けば表彰台どころか優勝も夢じゃない!…なんてだれもが思った直後、それまでの勢いがピタリと止み、今度は後続の車両にパスされてしまいました。本人いわく、2速と3速に入りづらくなってしまい、シフトミスを連発してしまったとのこと。再び5番手まで順位を落としてしまったのでした。
しかし、レースはまだまだ始まったばかり。表彰台にだって充分手が届く…と思った矢先、今度はもっと信じられない事態が。コントロールタワーからゴッツのゼッケン、No.57に向けて、ドライビングスルーペナルティが出されたのです!初めて遭遇する事態に、意味が分からないながらもペナルティを消化し、レースへと復帰したゴッツ。順位は当然最後尾。懸命にアタックしましたが、1台をパスするのが精一杯。結局11位でフィニッシュとなりました。
ペナルティの理由は、フライングスタート。グリッドに着いた後、少しだけクルマが動いてしまったんだそう。レース終了後、人生初のフライングスタートに意気消沈するゴッツ。いつにない攻めのレースで、途中3番手まで浮上しただけに、余計に悔しさがこみ上げてきます。
2戦連続11位。これがインターの壁?次戦、インテ初開催となる岡山で、関東チャンピオンは再び輝くことができるのでしょうか!?

PHOTO:石原康 / TEXT:サヤマネ