アルテッツァシリーズ2003第4戦

予選アタックを強制終了させた赤旗
踏んだり蹴ったりだぁ~

富士スピードウェイ 8/2-3

予選

すっかり梅雨も明け夏らしいレースウィークとなった第4戦。今回はゴッツのインテグラも同時開催。M.A.R.T.メンバーで表彰台にたっていないのは何気にゴッツとチャボだけだったりする。その事実に気づいたのか、今期2度目の開催となる富士は新たな気合入れとともに練習に入ったチャボ。毎戦金曜日のみでマシンセットアップをこなすチャボにとって、練習日はまったくもって気が抜けない。普段は絶対に見られない、研ぎ澄まされた集中力でマシンのセットアップを完了。そして意気揚揚と土曜日の予選へ。
ところが結果はなんともはやの11番手。今回の予選はチャボにとって不運の連続だった。まずひとつ、LSDの慣らしが不十分であったこと。ふたつ目に、猛烈なアンダーステアに見舞われていたこと。みっつ目に、アタック中に黄旗が出たり、さらに最後の猛烈不運……アタック中にも赤旗で強制的に終了させられてしまったのだ。コイツが一番痛かった。

決勝

ポジションは自身を疑いたくなる11番手。どう前向きに考えてもレース展開は厳しい。それでもM.A.R.T.メンバーを始め、NOB谷口選手やたいせーサンが応援にグリッドに駆けつけてくれた。とにかく自分らしいレースをするゾ!と気分を一新。
決勝スタート。抜群のタイミングで好スタートを切った。序盤戦で早くも7番手までポジションアップ。ぐいぐいと順位を上げるチャボの走りに仲間の応援も熱くなっていく。5台が連なる大激戦区の6番手争いに加わりバンパーtoバンパーの大バトルを展開。毎戦こうも激戦区に身を投じるチャボを見ていると、あえて混戦を選んでいるかのようだ(って、トップに入ればこんなことはない?)。ところがこの混戦のネックが水温の上昇。ピッタリと吸い付くように後方車に張り付き、抜きにかかるチャボ号は沸点に近づいていく水温上昇に悩まされていた。結果は7位。
ところがレース後の最車検でひとつ順位が繰り上がり6位入賞をゲット。小さな棚ボタながらポイントを確実に稼ぐ謙虚なチャボ助なのでした。

PHOTO:上尾雅英・小林直樹 / TEXT:サヤマネ