アルテッツァシリーズ2003第6戦

マシンセットアップも上々で気分も上昇!!
が、まさかの悲劇が勃発……

ツインリンクもてぎサーキット 9/13-14

予選

金曜日の練習日。30分×2本の走行。この日はいつになく気合が入っていたチャボ。何しろ第3戦後にシリーズ4位から3位へと踊り出たからだ。ここで表彰台に上がればシリーズチャンプへのアドバンテージが大きく稼げる。ところが1本目の走行中にエンジンブロー。マシンのセットも不十分。ガックリ肩を落としていたところにRS千野のアニキがひとこと。「絶対に走らせてヤル!!」その後は信じられない神業でエンジン換装、ミッション交換、LSDもファイナルを組み直し。ギリで走行時間に間に合い2ラップの計測ができた。たった2周ながらこれまでのチャボ総決算!といわんばかりのパワーと集中力を発揮してマシンセットは無事に終了。ってな塩梅でチーム全体の指揮が高まるなか迎えた予選。マシンは格段と走りやすくなったもののいまひとつタイムが出ない。トップタイムをたたき出したチームメイトの川崎号をコース場で探し求めて両手を合わせて神頼み。「お願~い。ボクを引っ張って~(ココロの叫び)」。川崎サンが手を挙げついてこい!(ちょっと惚れた:チャボ後日談)のサイン。川崎号に引っ張ってもらう形で15秒台から14秒台へのせ、トップ川崎号から遅れること約コンマ3秒差で予選5番手を手に入れた。決して納得のいく順位じゃない。でもチャボ自身はかなり手ごたえを得た予選だったのだ。

決勝

昨晩は芋焼酎で瞑想。表彰台にのるためのシミュレーションも終了済み。チャボのボルテージは最骨頂に。レースのシナリオはこうだ。得意のスタートダッシュで一台を抜き、前半戦でもう一台抜く。あとはトップ集団に食らいつき表彰台をねらう。決勝。キレのある見事なロケットスタートを決め、一台をパス。あとは事前に描いたシナリオ通りに(不気味なほど正確に)ことが運ぶ。マシンにも乗るに乗れていた。予選でチャボが得たのはタイムアップだけでなく、アルテッツァの走らせ方だったのだ。ノリも勢いも上昇! ポジションは3番手まで上がっていた。トップ2台はペースが上がっていないこともあり、がっちりとその後方に食らいつき。このまま行けば2台をもパスできる瞬間が訪れる! そんな空気が流れていた。ところが……。4速ミッションから異音が発生。その後だましだまし走行を続けたものの他のギヤも不調和音。結局、ミッショントラブルでリタイアとなった。今期初のリタイアは同時にチャンピオンへの夢もチャボのココロも打ち砕いてしまったのでした。

PHOTO:石原康 / TEXT:サヤマネ