アルテッツァシリーズ2004第1戦

開幕戦から気分は崖っぷち!
決勝はトラブル続出の大雨

TIサーキット英田 4/3-4

予選

昨シーズン、実は一度も表彰台に立っていないオレことチャボ。また今年も同じことが繰り返されるようならカンペキ引退。気分はまさに崖っぷち。しかも開幕一週間前、うちのメンテナンスチームRS.CHINOに訪ねたとき、ガレージの真ん中に真っ裸にされたアルテッツァのボディがポツンと置かれていた。その前で千野さんが「うちは金がないから、作り直してんだよ」とひと言。実はこのボディ、初代チャンピオンの本吉の時代から使われているもので、今年で5年目。もともとあったスポットの間にさらに細かくスポットを打ち直してる千野さんの姿から今年の意気込みがヒシヒシと感じられ、オレの崖っぷち感はさらにアップした。
さてさて舞台はTI。東京から夜通し10時間のロングラン、超寝不足で迎えた金曜の練習だったけど、かなりの好感触。やっぱりボディを作り直しただけあって、かなりイイ感じ。
そして迎えた予選。狙いはもちろんポールポジション!……だったんだけど、一番タイヤの美味しいところで低速車に引っかかってしまった。再度アタックするも、チビチビ更新するだけでポールまでコンマ3秒。結局2番手という結果で終わった。はぁ、情けない……。

決勝

決勝当日はなんと雨。去年アルテッツァは一度も雨降ってないんだよね。だからオレも初の雨アルテ。こうなったら、メカニックの勘にまかせてセッティングしてもらうっきゃない。
そしていよいよ決勝スタート。予定ではロケットスタートでトップに立つハズだったんだけど、初っぱなからミス!それでも2番手をキープし、勝負を決めようと飛び込んだ2周目の最終コーナー。ぬわんと、痛恨のスピン!思わず「マジかよっ!?」と焦るオレ。エンジンまでストールしちゃって完全ストップ。かぶったせいでなかなかセルがかからず、結局コースに復帰したときは単独ビリ。恥ずかしいやら、千野さんたちに申し訳ないやら、本気で泣けてきた。しかし、勝負の女神様はまだオレを見放していなかった。最終コーナーで数台がスピン&クラッシュし、赤旗中断。オレにとっては不幸中のチョー幸い!再スタート後はとにかくガンガン攻めまくり、なんとか3位でチェッカー。しかし予選2番手から3位フィニッシュとあって、ピットに帰ったときはみんなに怒鳴られ、殴られクソ扱い。シュンと落ち込んでいたら、またまた女神様が舞い降り、トップの車両に規定違反が発覚。タナボタで2位となり、オレのシートは首の皮一枚でなんとか奪われずにすんだっつーワケ。
とにかくテンヤワンヤの決勝だったけど、シーズンオフボケもこれで直ったし、次回の菅生で名誉挽回(もともとないって?)。今度こそ優勝してみんなでドンチャン騒ぎしたいね。

PHOTO:M.A.R.T. / TEXT:サヤマネ