アルテッツァシリーズ2003第5戦

SPコクピット狭山アルテッツァ

表彰台に立たずしてシリーズ3位に昇進!?

鈴鹿サーキット 8/23-24

予選

夏まっさかりの8月、鈴鹿サーキットで行われた第5戦。鈴鹿はチャボの好きなコースだが、コースレイアウトが変更してから走るのは初。モチロン、ここでもねらうは表彰台。現在シリーズ4位というポジションにはいるものの、一度も表彰台に立っていないという状況にいいかげん嫌気がさしていたチャボ助は、練習日から鼻息が荒い。第4戦からのインターバルがわずか2週間ということもあり、今回も事前テストはなし。さてそんな不安要素はひとまず頭から削除。だからこそ金曜日は本番さながらの集中力が必要なのだ。毎戦ひとつずつ仕様を変更しながらマシンのセットアップしてきたチャボ。周囲の上位陣は3、4年目のシリーズ経験者ばかり。少しずつながらチャボはチャボ流のやり方でマシンのセットアップが決まりつつあった。そして迎えた土曜日の予選。気温が上昇することを想定してアタックは早めに決行。ベストはやはり最初のアタック。その後トップとの差が1秒以上あったため再度アタックするものの更新できず終いで6番手となった。その後、暑さを忘れるため、今日の出来事を振り返られないために日本酒に魂を売ったチャボでした。「今度泥酔したら鈴鹿の池に埋めてやる!」と誰かがが言ったそうな。

決勝

うだるような暑さのなかスタートした決勝。フォーメションラップで五右衛門風呂に浸かっているような気分のチャボ。そんなだるさもグリッドにつけば一瞬に吹き飛ぶ。シグナル点灯。これでもか!といわんばかりの力強く繊細なスタートを決めたチャボは一台をパスし5番手へ。そのままベテラングループが集結するトップ集団のなかに身を投じる。あいもかわらず激しいバトル。接触すれすれのバトルには毎回全神経を研ぎ澄まさなくちゃ残れない。中盤戦。トップ2台が先行し、3番手争いとなった。3番手の激しいブロックに4番手の川崎号がてこずるという状態で、5番手のチャボも抜くに抜けない。チャボの後方も数珠つなぎに数台のマシンが連なった。ワンミスが接触、クラッシュになる可能性が大の展開に、チャボは渾身の力を振り絞って走りに集中。最終ラップ。最終シケインでポジションアップの機会に恵まれたが、追い抜くまでには至らず。コンマ1秒差で5位のままフィニッシュとなった。だがシリーズは4位から3位へとポジションアップ!「次こそは表彰台にのってやる~!!」と、鈴鹿山脈に別れを継げながら夕日に誓いを立てたチャボでした。

PHOTO:石原康 / TEXT:サヤマネ

アルテッツァシリーズ2003第4戦

SPコクピット狭山アルテッツァ:アルテッツァワンメイクレース第4戦

予選アタックを強制終了させた赤旗
踏んだり蹴ったりだぁ~

富士スピードウェイ 8/2-3

予選

すっかり梅雨も明け夏らしいレースウィークとなった第4戦。今回はゴッツのインテグラも同時開催。M.A.R.T.メンバーで表彰台にたっていないのは何気にゴッツとチャボだけだったりする。その事実に気づいたのか、今期2度目の開催となる富士は新たな気合入れとともに練習に入ったチャボ。毎戦金曜日のみでマシンセットアップをこなすチャボにとって、練習日はまったくもって気が抜けない。普段は絶対に見られない、研ぎ澄まされた集中力でマシンのセットアップを完了。そして意気揚揚と土曜日の予選へ。
ところが結果はなんともはやの11番手。今回の予選はチャボにとって不運の連続だった。まずひとつ、LSDの慣らしが不十分であったこと。ふたつ目に、猛烈なアンダーステアに見舞われていたこと。みっつ目に、アタック中に黄旗が出たり、さらに最後の猛烈不運……アタック中にも赤旗で強制的に終了させられてしまったのだ。コイツが一番痛かった。

決勝

ポジションは自身を疑いたくなる11番手。どう前向きに考えてもレース展開は厳しい。それでもM.A.R.T.メンバーを始め、NOB谷口選手やたいせーサンが応援にグリッドに駆けつけてくれた。とにかく自分らしいレースをするゾ!と気分を一新。
決勝スタート。抜群のタイミングで好スタートを切った。序盤戦で早くも7番手までポジションアップ。ぐいぐいと順位を上げるチャボの走りに仲間の応援も熱くなっていく。5台が連なる大激戦区の6番手争いに加わりバンパーtoバンパーの大バトルを展開。毎戦こうも激戦区に身を投じるチャボを見ていると、あえて混戦を選んでいるかのようだ(って、トップに入ればこんなことはない?)。ところがこの混戦のネックが水温の上昇。ピッタリと吸い付くように後方車に張り付き、抜きにかかるチャボ号は沸点に近づいていく水温上昇に悩まされていた。結果は7位。
ところがレース後の最車検でひとつ順位が繰り上がり6位入賞をゲット。小さな棚ボタながらポイントを確実に稼ぐ謙虚なチャボ助なのでした。

PHOTO:上尾雅英・小林直樹 / TEXT:サヤマネ

インテグラ関東シリーズ2003Rd.2

MARTグラムライツEDDC5:インテグラ関東シリーズ2003Rd.2予選

インテグラ2003年シーズン第2戦
決勝で涙のアクシデント発生!

ツインリンクもてぎ 6/21-22

練習日

インテグラ関東シリーズ第2戦の舞台はツインリンクもてぎ。昨シーズン、3戦のうち2戦リタイアという、ゴッツにとっては相性最悪のサーキットだ。そんな嫌な思い出を払拭すべく、新品ホイール&キャリパー、オデッセイの超小型バッテリー、アンダータンクと、新兵器を大量投入してもてぎ戦を迎えた。
今回はワンデイ開催のため、土曜日はテスト。しかし、ここで早速アクシデント。今回から投入したアンダータンクの調子が悪く、なかなか走行ができない。「やっぱりもてぎはボクを嫌っている……」と早くも涙ぐむゴッツ。満足に練習できず、不安でイッパイのまま翌日の予選・決勝を迎えることとなった。

予選・決勝

ゴッツの不安な気持ちとは裏腹、真夏のように晴れ上がった本番当日のもてぎ。メカニックのジュンさん、柳さんのおかげでガソリンタンクのトラブルもなんとか修復。いよいよ午前の予選に挑んだ。……が、なかなかタイムが伸びない。やはりもてぎは鬼門なのか?タイムアップぎりぎりの6周目、なんとかベストラップ2’12.707を出し、21台中11位へと滑り込んだものの、本人は不完全燃焼だった様子。「ワンデイって苦手なんだよね~」という意味不明な言い訳を残し、予選を終えた。
そして午後の決勝。相性は悪いながらも、コースとしては苦手ではないもてぎ。11番手スタートから表彰台を狙うべく、気合い満々でマシンへと乗り込んだ。ブルーシグナルが点灯し、いよいよスタート。なかなかの好ダッシュを決め、1コーナーへと飛び込んだゴッツ。しかし、ここで悪夢が。なんと前方でスピンしたマシンとクラッシュ!「やっぱりもてぎはボクを嫌っている……」その後、なんとか走行再開するが順位は最後尾。懸命の走りで集団に追いつき、順位を徐々に挽回していくが、な、なんと再びクラッシュ!「なんなんだよ、もてぎって~!」と泣きながらまたもや最後尾へ。マシンに大きくダメージを受けたものの、その後もなんとか走行し、結局11位でチェッカーとなった。
もてぎとの相性の悪さを痛いほど再確認して終わった今回。完走ポイント1点を計上しただけとなり、F1サポートレースへの出場もいよいよ怪しくなってきた。絶対絶命、崖っぷちの次戦は富士。ゴッツ挽回なるか!?

PHOTO:石原康 / TEXT:サヤマネ

ニュルブルクリンク24時間レース 2003

クラス2位をキープしたまま順調に走行するシビック。

『ニュルブルクリンク24時間レース』に
ゴッツとチャボが参戦!

ニュルブルクリンク 5/30-6/1

予選はクラス2位!

M.A.R.T.ついに海外進出(?)。なんと、世界中のアマチュアレーサーの憧れ『ニュルブルクリンク24時間レース』にゴッツとチャボが参戦しました!

2人を誘ってくれた埼玉のチューニングショップ『テクノプロスピリッツ』代表の熊倉さんとともにニュルブルクリンクへと到着した2人。マシンは、今回お世話になったドイツのアマチュアレーシングチーム『MMモータースポーツ』愛蔵のシビックEK4。これに『エンドレス』から協賛してもらった焼結パッド(24時間無交換OK!)と純正ブレーキローターを日本から持ち込んで装着。『MMモータースポーツ』のスタッフとも速攻で意気投合した2人は、ビールとソーセージに舌鼓を打ちつつ、早速予選日を迎えました。

予選は1回目が午前10時~12時まで、2回目が午後7時~11時まで(この時期、ドイツは午後10時近くまで明るい)と超ロング。全長26kmもある峠道のようなコースに加え、ものすごい勢いでパスしていくDTMマシンなど、超エキサイティングな走行を体験した2人。結局予選はチームオーナーであるイエンツがベストタイムを叩きだし、クラス2位、総合160位という結果で終了しました。

決勝スタート!

いよいよ24時間レースの幕開け。250台ものマシンが一堂に会すスタート前のグリッドはまさにお祭り騒ぎ!ピットロードもコース上も人でごった返し、満員電車状態でした。日本から侍カツラを持参していったゴッツとチャボも注目の的!

午後3時、いよいよスタート。まずはオーナーイエンツが走り、続いて熊倉さん、そして午後6時からはゴッツの出番。チーム監督の「スローリー&セーフティ」という指示通り、順調に2時間の走行を終えたゴッツ。「ポルシェとかすごい速いんだもん。怖かったよ~」と言いつつも大舞台での走りを満喫してきた様子。

夜10時頃ようやく日が暮れ、ナイトセッションに突入。かつては峠の夜道でウデを鳴らしたチャボがイエンツと交代で果敢にアタック。夜が明けるまで計6時間近くも走ったチャボは「部活みたいだった……」と疲労困憊。でも「すっげー楽しかった」そう。

しかし!ゴールまであと6時間となったところでトラブル発生。なんと、ガソリンタンクが外れて落ちるアクシデントが。チームの迅速な対応により、なんとかコースに復帰。そして午後3時。クラス2位(総合78位)のポジションをキープしたまま、みごとチェッカーとなったのでした。

表彰式ではドライバーひとりひとりに大きなトロフィーが。感激と興奮に包まれたゴッツとチャボの2人は、お世話になったチームスタッフに「また来年!」と声をかけ、ニュルブルクリンクを後にしたのでした。

今回の結果

予選:クラス2位(総合160位)
決勝:クラス2位(総合78位)

PHOTO:小林克好・M.A.R.T. / TEXT:サヤマネ